朝は健康だなんて、あれは嘘
部屋の掃除なんてやる方がいいに決まってる。
洗濯だって、ワイシャツ首の染みとりだってそう。
めんどくさい、つかれる、という理由でなかなかやろうとしないことたち。
こういう、始めるまではイヤだイヤだと感じることはあっても、控えめに言っても終わってみれば、確実に満足感を約束されていることがある。家事だけじゃなく、勉強や運動もそうかもしれない。
でも、たいていはやらずに先延ばしになる。目の前の小さな快楽に踏みつぶされる。
こうして毎日の起床は、後悔からはじまるのだ。
昨日も掃除をしなかった、と。ああ、また早起きができなかったと。
だからこそ、太宰治『女生徒』の
朝は健康だなんて、あれは嘘。朝は灰色。いつもいつも同じ。
この言葉は真実だなと思う。少なくとも、いまはそうだ。